院長コラム

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8.「自然」に触れ原点に立ち返り、「ヒトの在り様」を見つめる

令和元年6月13日

先日、自宅からそう遠くない公園に行ってきました。5月に入ってこの日は、日中25℃位の気温だったと思います。皆さんは普段から、自然、植物に触れていらっしゃいますか。自然は時に、「立ち止まり、冷静な自分」をプレゼントしてくれます。

 

 

「ヒト」は元来、自然界で生存、繁栄をしてきました。自然界から大きく離れ始めたのは、数百年前位からでしょうか。「ヒト」以外の300万種の生物達は、秩序を守り、1種のみが極端に繁殖することなく、自然と共に共存共栄というサイクルにいます。「ヒト」のみ、人口が増え何よりも、300万種が生息する「自然」そのものを破壊し続けております。ゴルフ場、ホテル、リゾート開発等々、「人間」のみに都合の良い、他を一切顧みない「人間」という種。今一度「人間」という種は、過去の歴史を反省し、「人間の在り様」を真摯に見つめなければいけないのではないでしょうか。

 

 

世界中の賢明な人々は日本を「理想とする尊い国だった」と言っておりました。「モノ」、「お金」、「有名」、「快適」、「便利」、「楽しい」のみをこれ以上追い掛け、次世代を担う子供達の未来社会のために、「秩序」と「心」、「社会の在り方」について、我々大人がここで顧みなければ、子供達の「心」は、出口の見つからない永遠の闇に、閉じ込められてしまいます。

 

 

前回まで扱った「心」、殊に『親の心得・11羅針盤』は、「心」を鍛え磨く教育典範です。この11項目を軸に子育てを行えば、子供は元気闊達になり、理想とする「健全な心」を持つことになるでしょう。「健全な心」を身に付け成長し、人格者となった大人は「崇高な秩序」を最優先課題とし、日本をかつての様な「尊い国」に押し上げることでしょう。

さて、「心」についての解説や、何故「心」の存在が日本に、世界に必要とされるのか等、多くのことに触れていきたいのですが、一旦ここで一息入れ、次号からはしばらく、「病気と健康」について話を展開したいと思います。

7.正しく『心』を育てる

令和元年5月31日

日本人の皆さんは、日本が、日本人が、日本文化が、日本社会の在り様がどのように世界から見られていたか、ご存知でしたか。日本社会全体の為に日本国民は、どの様な教育を受けてきたのでしょう。どの様な考え方を大人は持ち、行儀作法や行いは、いったい何を心掛けていたのでしょう。以前触れましたが、『心』についての完成された教育法は、聖徳太子の時代も、武士社会の時代も決定的なものは未だ存在しておりません。ではここで、完成品を作ってみましょう。完成版は2部構成からなり、その名称も既に考えてありますが訳があって今は全てを示すことは出来ませんが、基礎基本、礎となる第1部について明らかにしていきたいと思います。第1部は以下の通りです。

 

 

『親の心得・11羅針盤』
1.親は常に「泰然自若」でなければならない
2.「心」と「体」を健やかに育てる
3.「事の良し悪し」と「約束」を中心に、「教えの種」を沢山授ける
4.「教えの種」が増えると自分で考え、「考えの自立」が確立され、やがて完全な「自立」へと移行する
5.「叱る」意味とコツ。「叱られる」分だけ子供は成長する
6.親は子供から見て「尊敬」される存在になると、子供は素直になる
7.「親子の絆」が成立すると、「不安」、「心配」が一切無くなる
8.「威厳」の意味。「威厳」が出来ると、親子の絆が完成する
9.力強い「心」はこうして出来る。「心の体力(スタミナ)」が「心」を強くする
10.高い「志」を持たせ、明るい将来像を子供に持たせる
11.「健全な心」の完成

 

 

この『親の心得・11羅針盤』は、子育てに於いて終生使えるのもでもあります。日本文化が創出したものは多岐にわたり、武士道、剣道や相撲道。前衛芸術と言われる「能・狂言」。日本文化の象徴の1つでもある「畳と正座」は、「書道」、「茶道」、「華道」を生み出します。因みに我が家も「畳」と「正座」を大切にしております。『心』を育てる基本形は「正座」です。ですので食事の時は、「肘をつき足を組む」欧米化のスタイルは外し、日本式にしております。「畳と正座」は日本文化と言っても良いほど優れたもので、「自己を律する(心の抑止力)」能力を持たせてくれます。「畳と正座」によって育まれたその姿は時に、品格、美しさの「極み」を生み出します。

 

次回はこの『親の心得・11羅針盤』について、少々解説してみたいと思います。

6.世界が絶賛した『日本の姿』

令和元年5月15日

『心』ってなんでしょう。日本の『心文化』はいったい何を形成していったのでしょうか。世界中の著名人達から見た「日本の姿」について、下記に掲載しますので、読者の皆さんには是非、記憶して頂きたいと思っております。

 

    

 

1.フランシスコ・ザビエル(1506~1552 スペイン貴族 キリスト教宣教師)

「とても気品があって、驚くほど理性的。慎み深く道理に従い、その他様々な優れた素質がある。日本人は、ヨーロッパの最先進国の人々ですら、足元にも及ばぬほどの、高い文化とモラルを持っている。今まで発見された国民の中で最高であり、日本人より優れている人々は見つけられないであろう」

 

2. エンゲルト・ケンペル(1651年生まれ ドイツ人 博物学者)

「世界中の如何なる国民でも、『礼儀』という点では、日本人に勝る者はいない」

 

3. エドウィン・アーノルド(1832~1904 ナイト爵 イギリス人探訪記者)

「地上で天国、或いは楽園に最も近づいている国だ。まるで神の様に、国民の優しい性質は更に美しく、その魅力的な態度、その礼儀正しさは、謙譲ではあるが卑屈に堕(だ)することなく、精巧ではあるが飾ることもない。これこそ日本を、人生を生き甲斐あらしめる殆ど全てのことにおいて、あらゆる他国より一段と高い位置に置くものである」

 

4. トーマス・グラバー(1838~1911 スコットランド生まれ 武器商人)

「幕末に、長州、薩摩、肥後など各藩とは何十万、何百万両の取引をしたが、賄賂は一銭も使わなかった。賄賂を懐に入れるような武士は1人も居なかった。みな高潔かつ清廉であったため、賄賂をしたくても出来なかった。このことは是非、特筆大書して後世に伝えて頂きたい」

 

5. タウンゼント・ハリス(1804~1878 ニューヨーク生まれ 初代駐日総領事)

「日本人の容姿と態度に甚だ満足した。日本人は如何なる民族より優秀である。これまでに見たどの国よりも簡素さと正直さがある。態度も丁寧で、不潔さというものが少しも見られない」

 

6. ラフカディオ・ハーン(小泉八雲 1850~1904 ギリシャ生まれ英国籍 探訪記者)

「その並外れた善良さ。奇跡的とも思える辛抱強さ。いつも変わることのない勤勉さと素朴な心。相手をすぐに思いやる姿に目をみはるばかりだ。日本の文明は、物質的には発展途上国だが、道徳面では西洋文明より遥かに進んでいる。日本には美しい心がある。日本人は何故西洋の真似をするのか」

 

7. アインシュタイン語録(一部抜粋/ユダヤ人 1879~1955)

『世界の未来は進むだけ進み、その間に幾度か争いは繰り返されて、最後の戦いに疲れる時が来る。その時人類は真の平和を求めて、世界の盟主をあげねばならない。この世界の盟主なるものは武力や金力ではなく、あらゆる国の歴史を抜き越えて、最も古く、最も尊い家柄でなくてはならない。世界の文化はアジアに始まってアジアに帰る。それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない。我々は神に感謝する。我々に、日本という尊い国をつくっておいてくれたことを』

 

    

 

戦後すぐより世界中で、かつての日本の様に人類の理想となる「秩序国家」はどの様にすれば形成されるのか、研究が盛んに行われております。日本は何故、風紀、節度、道徳や品格が反映される「理想秩序」を実現せず、欧米が進める「人工知能」、「IT社会」、「快適」、「楽しい」、「便利」社会に突き進んでいるのでしょう。子供達を取り巻く「社会の在り様」は近年、麻薬の蔓延、多種多様の犯罪、児童虐待、自己中心的な大人、「いじめ」、「不登校」、「自殺」、「ニート」、「引きこもり」、「3年以内の離職者」が爆発的に増え、風紀、節度が乱れ崩壊し、道徳観、品格もなく、日本社会そのものが荒廃した社会に変貌しております。次世代を担う現在の子供達、これから生まれ出る小さな命に、荒んだ社会を受け取らせることになります。前々回のコラムで触れた、2つの街を思い返して下さい。「便利」、「快適」を選んだ犯罪社会の街と、「人格者」で埋め尽くされ、犯罪が一切存在しない理想とする希望に満ちた「安心な街」。皆さんは子供の手を引いて、どちらの街に将来住みたいですか。

 

次回は、『心を正しく育てる』について触れていきたいと思います。

5.『心』って何

令和元年5月7日

前回までの2回で、「秩序」、「自然動物界の掟」について触れてみました。人社会全体の「在り様」を映し出す「秩序」。この数十年、日本中の大人がこぞって追い求めてきた、「便利」、「快適社会」をどれ程手に入れても、どんなにハイテクノロジーを完成させても、最もらしく聞こえる「キャッシュレス」、「ペーパーレス」というキャッチフレーズがあふれようとも、正常な「秩序」が存在しなければ、子供、若者が担う未来社会は、無秩序社会となってしまうことでしょう。「モノ」、「快適」、「便利」だけを追い求めることは、次第に「楽しい」、「面白い」生活のみの習慣になります。常日頃「自分だけが快適」、「自分だけが楽しい」習慣は、「秩序」の象徴でもある「自分以外の全体」を一切優先することがなく、「責任」という「自覚」も消失し、国民としての、大人としての「義務感」すら人は失ってしまいます。「全体」のために「我慢」、「辛抱」をする。「全体」という「他のための努力」を捨て去ることは、「秩序」を破壊していくことにつながるだけでなく、「内面能力」であり、唯一の抑止力でもある『心』を腐食させ、失わせてしまうことになるでしょう。

 

    

 

「楽しむ」、「快適」、「便利」と共に現れた「モンスターペアレント」と言う言葉。「我儘」、「傲慢」、「自分勝手」、「自己中心的」な大人が目立ってきたのは約30年ぐらい前からでしょう。そこに拍車をかけたのは「楽しい」、「便利」と共に「犯罪ツール」と化した「携帯電話」の出現。そして追い打ちを掛けるように、世にばらまかれた「スマートフォン」。「我儘」、「傲慢」、「自分勝手」、「自己中心的」な大人が量産体制で増えていったのです。小さな子供に平気で「虐待」をする大人。「我慢」、「辛抱」の経験がなく、褒めて褒めて褒めそやす、「褒める子育て」で子供を育てる。まるで我が子の執事の様に「車での送り迎え」をする親。『心』を育てることを一切せず、大きくなった若者は、小さな壁で、小さな逆風ですぐに「心」が折れ、「不登校」、「自殺」、「ニート」、「引きこもり」となるのは当たり前のことではないでしょうか。

 

    

 

さて、子供を崇高な位にまで引き上げてくれる『心教育』について、本題に入っていきましょう。『心を正しく育てる』完全版は未だ存在しておりませんが、戦後すぐまでは、人の内面『心』を鍛え、育てることに重点を置いていた教育が、多くの家庭で行われていました。ですが戦後すぐまでの「内面教育」は、各家庭で内容にばらつきがあり、全ての家庭に統一された教育法は存在していません。日本由来の教育法は未完全ではありましたが、戦後すぐまでの日本社会は、世界が驚愕したほどの「崇高な秩序社会」を生み出し、この数百年、世界中の著名人は、日本について「絶賛の名言」を残していきました。かつての日本社会が如何に「奇跡の社会」であったか。『心を正しく育てる』本題に入る前に皆さん、世界の声をどうか覚えておいて下さい。次回は、「日本の姿」について語った、「アインシュタイン」を始めとする世界の著名人の名言を、皆さんに知って頂こうと思います。

4.『心』って何・・・「自然動物界の掟」

平成31年4月25日

「秩序」に引き続き、「自然動物界の掟」について触れてみたいと思います。 自然界は正に「秩序」の宝庫と言えるかも知れません。自然界には約300万種の生物が生息していると言われています。特定の1種族が極端に繁栄をし、他の種を脅かすことなく、共生し合っております。さてここで、「自然動物界の掟」に焦点を当ててみましょう。「ヒト」という種族は「サル」から分化した種族です。従って、参考とする要素を大きな枠として「動物」からそのヒントをもらいましょう。

 

    

 

皆さんも一度はご覧になったことがおありかと思います。時折テレビの特集で、「動物の実態」を捉えた映像が報道されています。ではここで、代表する動物として「ライオン」と「オオカミ」に登場して頂きましょう。前もって触れておきたいことがあります。この「ライオン」も「オオカミ」も、ほぼ人間と同じく、約300万年生息、繁栄している点です。「ライオン」の子も、「オオカミ」の子も、世代が変わるごとに「衰える」ことは一切なく。300万年たった今も尚、その元気闊達度は原始のまま生き生きとしております。何故300万種の中の「ヒト」という動物のみが、これほど「元気のない子供」、「力の弱い次世代」になってしまったのでしょう。このままでは「ヒト」の種は滅んでしまうのではないでしょうか。正常な「ヒト」の在り様、今後何世代も元気闊達な我が子に育てるには、いったい何が必要なのでしょう。自然界から生まれた「人間」に必須なキーワードを、自然界で暮らす野生動物達から今一度、答えを頂きましょう。

 

テレビのアングルはある母子のライオンを追い掛けています。生後まだ数ヶ月の子供ライオン数頭は、母の後ろにくっついたり隠れたいしていました。母は身をかがめ、辺りを見渡し警戒しています。どうやら外敵の存在を確認しているようです。数ヶ月が経ち、その親子は狩りに出掛けるようでした。獲物を確認したためか、母ライオンは身を低くしました。同時に子供ライオンは、母の特別な気配を認知し、同じように身を低くし待機しています。前方数百メートルに、一頭の水牛を発見しました。母ライオンは、高穂の間を身を低くしたまま接近して行きます。捕獲の距離に達したのか呼吸を整えた次の一瞬、後ろ足を力強く蹴り、猛然と水牛に襲い掛かります。逃げる水牛に追い着き狙いを定めると、斜め後方から水牛の喉に噛み付きました。水牛は横倒しになり、何度も暴れましたが次第に抵抗力を失います。

 

     

 

次のアングルは、母子オオカミを映し出していました。こちらは母オオカミ一頭と、子供オオカミ一頭という組み合わせです。このオオカミの子供もまだ生後2~3か月といったところでしょうか。子供が生まれてから1年が経ち、一通り「生き抜く術(すべ)」を習得した頃、この母子オオカミをテレビの映像が追い掛けます。子供オオカミは1年も経つと母オオカミと全く同じ大きさとなっていて、一瞬どちらが母オオカミか分からないくらいです。数日アングルを向けていると、ちょうど「巣立ち」の瞬間に出会いました。いつものように子供オオカミが、安心して母オオカミに近付くと、母オオカミは一変して突如ものすごい形相と共に牙をむき、子供オオカミに襲い掛かりました。子供は身をひるがえしてよけ、距離を保ちますが又母に近付こうとします。ですが何度近付こうとしても、近付くたびにむき出しの牙に出会い近付けません。次第に子供オオカミは察したように、一匹で母のもとを離れ歩き出していきました。巣立ちの日がやってきたのです。

 

     

 

どうでしたか、この2組の親子関係。ライオンは恐怖をいとわず、水牛に襲い掛かりました。狩りに失敗すれば水牛の前足も強靭です、前足で母ライオンの頭部が一撃されれば、母ライオンの方が即死しかねませんでした。ですが、一頭で狩りに成功する術を習得しなければ、子供ライオンが群れからはぐれ、一人っきりになったら。仲間たちと離れてしまい迷って一人っきりになってしまったら。狩りが出来なければそれは即「死」を意味します。頼みは自分自身で習得した能力のみです。「巣立ちの日」がやってきた時、子供にむき出しの「牙」で威嚇した母オオカミの「凄み」、「迫力」は如何だったでしょう。300万年経っても尚、子供たちの生命力が衰えない原動力は、気が緩むことが一切ない「凄み」、「迫力」を伴った「能力」を持たせることではないでしょうか。さて、ここでもう一歩踏み込みましょう。ライオン、オオカミは、例えば警戒をする能力。獲物を狩る能力では「身体能力」を授かるとともに、もう一つ同時に親から習得するものがあります。狩りをする身体能力(運動能力)は人間の場合、「建物を建てる技術(身体能力)」であったり、「家具を作る技術(身体能力)」、外で農作業をする「田植えの仕方(身体能力)」などでしょう。ライオン、オオカミはもう一つ見せてくれました。それは『内面』に相当する「凄み」、「迫力」、恐怖をも乗り越える「精神力」です。野生動物は見せてくれます、「運動能力(外面)」と同時に「内面能力(精神能力)」の2つの能力が無ければ、健全な種の繁栄は存在しないのだと。

 

では、「ヒト」にとっての「内面能力(精神能力)」とはいったい、何を指すのでしょう。世界の中で、日本文化のみが創出することに成功した『心』が、いよいよ登場して参ります。『心』の完成が、世界の理想秩序をもたらすかも知れません。

3.『心』って何。

平成31年4月20日

 

*『心』の大切さを浮き彫りにする2つの要素。「秩序」と「自然動物界の掟」。

 

『心』を語る上で、無くてはならない要素が2つあります。それは「秩序」と「自然動物界の掟」です。何故この2つの要素がそれ程関係してくるのか。それは、『心』についての説明が終わった時、皆さんも同時に、深く理解されることと思いますので、「秩序」と「自然動物界の掟」について、いつもより若干文章量が多くなりますが、大変重要なことですのでどうかお付き合い下さい。では初めに、「秩序」について、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

 

 

最先進国という言葉を聞いてまず思い描く国は「アメリカ」でしょうか。今日本は急速に、「最先進国」を目指すがごとく、振り返ることなく、何の検証もせず、一心不乱にアメリカ社会を目指しているようです。私が体験した「アメリカ社会」の素顔を披露しましょう。皆さんは「パンフレット」の素敵な写真や、新婚旅行で思い描く素敵なビーチなどが頭に浮かぶかも知れません。いえいえ、それは観光向けに手を加えた仮面に過ぎません。本当の、アメリカ社会の素顔はどの様な姿なのでしょう。

 

30年ほど前に、友人達とサンフランシスコの街並みを小型バスで移動中、ガイドさんはこう言いました。「この街には絶対に降りないで下さい」と。バスから外を覗くと、様々な国から観光に来ているような観光客。男性同士、女性同士のカップルや、銃をぶら下げた2人1組の警察官。同性愛者の数の多さにはびっくりしましたが、よく目を凝らすと「不審者」が、どこかしこに辺りをうかがっている事に気付きました。話を聞くと、気を緩めた観光客目当てに、「銃で脅して金品を略奪する者」、「女性目当てのレイプ魔」、「麻薬の売人」、「悪質な客引き」等々、日本人は現実離れをしていて、日本以外の世界の実態をよく知らず、ぼんやりしているので最も狙われるそうです。パンフレットに掲載されるレベルでこの様な状態なのです。

 

次にロサンジェルス、サンディエゴでのこと。私がホテルにチェックインすると、フロント職員はおもむろに、地元の地図をテーブルに広げ次のように言いました。赤いサインペンで次々に丸をしていき「ここと、ここには絶対に行くな。日中でも気を付けろ」と。日中外へ出てみると、目の当たりにした風景は次の様な状態でした。まるでスラム街の様な廃墟があちらこちらに見え、浮浪者が寝転ぶ。壁にはイタズラで書かれたペインティングの数々。そこら中に不審者がおり、麻薬の売人が建物の陰や裏路地の交差点付近にうようよ居る。どこにいてもすぐ事件が起きそうな、不穏な空気が街全体を覆っていました。

 

 

ここで話を反転させ、架空の街並みですが、私が思い描く理想的な街並みをお話しましょう。

 

この街の景観はどこを見ても自然という緑にあふれております。ビルや建物、その周辺を見てもよく掃除が行き届き、イタズラのペインティングは一切ありません。道行く人々、大人達は「品のある服装」、「礼儀正しい言葉遣い」をしています。悪いこと、いたずらをしている子供を見かけると、近くにいる大人は間髪入れずに注意をし、「正しい考え」、「正しい行い」を言って聞かせ、ただ注意するだけではなく、必ず「事の理(道理)」を説きます。歩きながら、自転車に乗りながら、車を運転しながら、「スマートフォンでしゃべっている」、「スマートフォンに夢中になっている」大人は、何と一人もおりません。この街では「携帯電話」、「スマートフォン」、「タブレット」は「便利だから」と称して結局のところ、「自分が楽しいから」、「自分が面白いから」と遊びにしか使わないからと、誰一人持とうとしません。皆さん口々におっしゃるには「自分のことよりまず、次世代を担う子供を中心に考えなさい。大人は子供にとって、いつも見本でなければならない。子供は親の、大人の後姿を見て育ちます、絶えず見本たれ」と。なるほど、だから犯罪という犯罪は皆無で、社会問題もなく、全ての子供達は元気闊達なのですね。

 

ここからが問題です。ここで、皆さんは引っ越しをしなければならなくなりました。皆さんはどちらの街に引っ越したいと思いますか。実は皆さんは自由に選ぶことはできません。殆どの方々は「スラム街」、「犯罪社会」に、大切な子供と一緒に移り住まなければなりません。皆さん、そう言われたらどう思いますか。先に出てきた大人の様に「子供の見本たれ」を実践できているでしょうか。大人の、自分の言い分より、未来を担う子供の「健全な成長」を最優先し、実践できている大人と、その家族だけが住むことが許されております。

 

2つの街を、代替する言葉で表現するならば「理想秩序社会」と、「無秩序社会」とも言えるのではないでしょうか。その理由は、一方は「風紀」、「節度」、「道徳(モラル)」、「規範」、「約束」、「秩序」が一切乱れない抑止力、理想とする『心』が完成されており他方は、「風紀」、「節度」、「道徳(モラル)」、「規範」、「約束」、「秩序」を一切考えない、抑止力を放棄した大人達しかいないからです。社会の在り様で、最も大切な要素は「秩序」であることに気付かなければなりません。分かり易く理解する場合、それが無かった情景、逆の環境を考えればすぐに判明します。「無秩序社会」とは、一切「風紀」、「節度」、「道徳(モラル)」、「規範・規律」、「約束」、「品格」、「いたわり、慈しむ」、「他を思いやる」、「崇高さ」、「気高さ」、「高い志」といった、「人間」にとって、決して「失ってはいけない特性」が、何一つない、凶悪社会、犯罪社会、希望が一切存在しない地獄絵が現実のものとなる、これが「無秩序社会」の姿です。現代社会は声高に「理想は!」と訴えたり、「世界的権威はこう言っている」とか、「メディアでは豊かな社会が良い」等々、国民が混乱することばかりはやし立てますが、振り回されてはいけません。いつも原点を見つめることです。枝や葉っぱの「小言」は放っておきましょう。大切な子供達の未来が掛かっています。どうでしょう、「秩序」の大切さ、「秩序」が全てに優先されなければならない理由が、お分かり頂けたでしょうか。

 

日本中の子供達が不安がっています。子供の未来を、子供の気持『心』を優先してあげましょう。「俺の、私の、、、快適、便利」より。

2.『心』の大切さについて

平成31年4月16日

「心を込める」、「心が洗われる」、「心を尽くす」。「真心」、「赤心」、「良心」。「以心伝心」、「心機一転」、「誠心誠意」など、『心』についての慣用句や熟語など、日本語には実に素晴らしい表現が多種多様あります。日本の文化の礎は、この『心』にあるのかも知れません。ここから少々、『心』の旅を始めてみましょう。

 

 

外国には『心』は存在するのでしょうか。『心』に相当しそうな単語を集めてみましょう。「heart」、「mind」、「spirit」、「soul」を挙げてみます。「heart」は、「温かさを持つ気持ち」、「優しい気持ち」であったり、「心臓」の部位を指すときに外国では使われます。「mind」は、「思考」、「意思」、「知性」を表し、「spirit」は、「精神」、「魂」となります。最後の「soul」は、「魂」といったところでしょう。日本人からすれば、『心』とはもっと別のものになるのではないでしょうか。逆に日本以外の世界では、『心』という概念が存在していないのが現状です。

 

『心』という言葉は、現在では世代毎に感じ方やとらえ方が違ってきているようです。10代~30代の人に『心』について尋ねると、殆どの人が「心って何?」といったように、戸惑った反応が返ってきます。40代の人は、過半数が「良く分からない」、「聞いたことはある」となり、50代の人の多くは「分かります」、「良く聞きます」と返事をされます。そして60代以上の人に尋ねると、「気持ちを込めること」、「精神性」など、やや具体的な言葉が出てきます。ですが、過去の文献を調べても、聖徳太子や武士の歴史に於いても、『心』について決定的な回答、誰が見ても「これが『心』の全貌なのだ」と深く理解できる、皆が共通理解できるまでに仕上がった回答は、実は未だ存在していないようです。

 

 

現在、「児童虐待」をする大人が増えていること。「行き渋り」、「不登校」、「自殺」、「ニート」、「引きこもり」となる子供、若者も急増しています。社会に於いては、「3年以内の離職者」(すぐ会社を辞めてしまう)の数が膨大になっているのが現状です。さて、これら諸問題で実は共通するものがあります。そして、その共通する要因が解決さえすれば、「児童虐待」をする大人、「行き渋り」、「不登校」、「自殺」、「ニート」、「引きこもり」、「3年以内の離職者」は、全て奇麗に解決すると言ったら驚かれるでしょうか。実は本当に解決されてしまうのです。それは「心を正しく育てる」ことです。「心を正しく育てる」ことって、どの様なことなのでしょう。今となっては、インターネットでいくら検索しても、どの様な文献、書物を探してみても、誰に尋ねても「正しい回答」を出してくれる人はいないようです。

 

ではここで、「正しい心の育て方」について、深く掘り下げていきましょう。「正しい心の育て方」の前に、『心』とは何かについて理解を深めるために、今一度『心』について違う角度で見ていきましょう。『心』の全貌が分かると、何故「児童虐待」をする大人が増えるのか、「行き渋り」、「不登校」、「自殺」、「引きこもり」、「ニート」、「3年以内の離職者」が増える理由も明快に見えてくることでしょう。また、『心の全貌』を知ることで、日本中の、いや世界中で問題になっていることの全てに、終止符が打たれることになるかも知れません。

 

*次回は、『心って何』について

1.草津旅行

平成31年4月11日

4月1日から、2泊3日で草津旅行に行ってきました。中学生と高校生の娘2人と一緒に旅行をするのは3年ぶり位でしょうか。大宮から『特急草津』に乗り込み、行きは車窓を眺めながら3人で駅弁を食べ、草津に向かいます。

 

 

草津に着くと、バスに乗り換え、すぐ湯畑に。初日の現地は正に快晴で(写真)、周辺の山々や旅館の屋根は雪が多く残っておりましたが、地面は乾いて歩き易く、絶好のロケーションといったところでしょうか。
湯畑から出る硫黄の香りも、自然の香りで人を癒してくれます。

 

 

現代人は、仕事場ではパソコン。いつも携帯して、歩きながら、車を運転しながらスマホ、タブレットを手放さず、画面ばかりに気が行っております。この湯畑、自然が織りなす原風景の至る所で、「機械」に、「画面に夢中」になっている人々がおりましたが、この光景は現代人の「心の闇」を映し出しているように見えました。「自然」に勝るプレゼントは何一つないと思うのですが、日本人はいつの間にか「自然の恵み」の、有難味すら分からなくなり、どこか途方もない世界に向かっているように思え、子供達の未来社会を危惧しております。

 

 

*次回は「心」について触れてみたいと思います。

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